デジタルマーケティングを効果的に運用するために 初心者にわかりやすい!ホームページを最大活用【運用:上級編】
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初級編では、ホームページの基本的な運用について解説しました。運用については、基本的にはユーザー目線に立ち、質の良いコンテンツを定期的に投入していくことが重要です。
中級編では基本的な施策をご提案してきました。ここからさらに高みを目指していくためには、ホームページあるいはWebマーケティングを、デジタルマーケティングという大枠の施策として認識し、実行していくのが望ましいです。そのため、さらにワンランクアップするためにはデジタルマーケティングを活用することがポイントとなります。
本記事ではデジタルマーケティングを効果的に運用するために、さまざまな手法を解説します。
目次
おさらい:効果的なWebサイトの運用方法とは
効果的なWebサイトの運用について、まずは中級編のおさらいです。
Webサイト運用において、下記の施策が重要でした。
POINT -ポイント-
・頻繁な更新とコンテンツの充実
・フォームの改修
・ページ遷移
・運用体制の見直し
頻繁な更新とコンテンツの充実
定期的・継続的にコンテンツを更新すること、そしてコンテンツ内容を充実させることが重要です。コンテンツが適切に更新され、内容が良ければユーザーとの信頼関係が構築されます。
フォームの改修
問い合わせフォームを設置することで、コンバージョン率が上がることは多々あります。ストレスのないフォーム設置によって、コンバージョン率の向上を図りたいものです。
ページ推移
離脱率などのページ推移を確認することも重要。コンテンツが悪いのか、導線が悪いのかを分析し、適切なサイト設計にする必要があります。
運用体制の見直し
精度とスピード感を持って行うためには、強固な運用体制を構築することが不可欠。優先順位を決め、PDCAを適切に回していくことが求められます。
デジタルマーケティングで効果を最大化
デジタルマーケティングに領域を広げていこう
前回の中級編で解説したような体制でWebサイトを構築すれば、一定の結果は得られるでしょう。おそらく多くの企業は、この段階で目的とする数字は得られるはずです。
しかしさらに一歩進んで結果を出していきたい場合、より広い視座でマーケティングを捉えることが重要となります。Webサイト、ひいてはWebマーケティングでは、マーケティング活動における一分野にすぎずあくまで1つの手段です。
包括的にマーケティング活動を行いたい場合に検討したいのが、大枠の「デジタルマーケティング」です。
デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングとは、検索エンジンやWebサイト、SNS、メールなど、さまざまなデジタルテクノロジーを用いたマーケティング活動を指します。宣伝やPRのみならず、収集される膨大な消費者の行動データを活用・分析し、その後の施策につなげていきます。これにより、アナログだけでは分からない顧客の本音や興味関心、購買行動が高い精度でキャッチできるようになり、さまざまなタイプの顧客に対し、戦略的なマーケティングが可能となります。
デジタルマーケティングの施策の1つとして、Webマーケティングがあります。
Webマーケティングは主にWebサイトを通じたマーケティング活動のことで、Webサイトの作成やSEO、Web広告、SNSマーケティングなどの分析・改善が行われます。
一方でデジタルマーケティングは、Webマーケティングより包括的な特徴があり、上記に加え「スマホやタブレットでのユーザーの行動履歴」や「地図アプリでの行動履歴」、「リアルイベントでの反応や店頭への来店履歴」など多種多様なデータを用いて分析します。
イメージとしてはデジタルマーケティングの中にWebマーケティングが含まれるという形です。
デジタルマーケティングを活かしたマーケティング手法例
上の図で説明したデジタルマーケティングをもとにデータの分析をした場合、そのユーザーの行動データを参考にして行うべき施策とはどのようなものでしょうか。主に下記が挙げられます。
・MA
・ブランディング
・オウンドメディア
・LP
・SNSマーケティング
・ウェブ広告
・メールマーケティング
詳しく解説します。
MA
マーケティングオートメーション(MA)とは、新規顧客の獲得や見込み顧客の育成といったマーケティング活動を支援するツールやソフトウェアの総称を指します。
マーケティングオートメーション(MA)の効果はさまざまですが、大きく分けると「自動化できる作業」と「解決できる課題」の2つに分類されます。
自動化できる作業は、「見込み顧客リストの一元管理」や「メールでのコミュニケーション」、「現在検討中の顧客の抽出」などで、解決できる課題は「業務効率の向上」や「コストの再確認と最適化」、「生産性の向上」などが挙げられます。
ウェブ広告
ウェブ広告とは、インターネット上に掲載される広告の総称のこと。広告枠のあるWebサイトや検索エンジン、メール、SNSなど多種多様な掲載場所があり、インターネット広告やオンライン広告、デジタル広告などと呼ばれることもあります。
ウェブ広告を活用すると、細かなターゲティングが可能。ユーザーの地域や年齢、性別などはもちろん、興味関心や閲覧履歴など、細かなセグメントを持って広告が配信できます。そのため通常の広告よりも、効果的に訴求できます。
また効果測定しやすいことも特徴。閲覧回数やクリック率、商品やサービスの購入数などのデータを細かく取得できるため、行った施策について有効性や効果をいち早く把握できます。結果的に無駄を省いて効果的な施策が可能となります。
さらに少ない費用で始められることも特徴。テレビや新聞などと比べ少額で運用可能。クリックされたら課金されるものや広告費用の上限が決められたりと、柔軟性の高さも魅力の1つです。
ブランディング
ブランディングとは、企業の目的や方向性などを明確に示すことで、関係者にブランドイメージを共有してもらう活動のことをいいます。自社の持つ強みや特徴などを全面的にアピールすることで、社会全体に認知してもらうように努めます。
ブランディングによって社会全体に認知が広がれば、各所に対する調達力が上がる効果があります。ここでいう調達力とは、資金や人材、顧客、取引先などのことで、調達力が高まることで企業の成長は加速していきます。
またブランディングによって唯一無二の存在になれば、価格競争に巻き込まれにくくなり、「〇〇社だから買いたい」といったように、会社としての価値で購入してもらえるようになります。
オウンドメディア
オウンドメディア(Owned Media)とは「自社で保有するメディア」の総称のこと。本来的な意味ではパンフレットや自社サイトのすべてを指しますが、Webマーケティングにおいては、自社で運営しているブログなどを指すことが多い印象です。
オウンドメディアを効果的に運営していると、幅広い潜在顧客に接触することが可能となります。次にコンテンツを通して潜在顧客を見込み顧客に変え、最終的には顧客に変えます。さらには継続して発信していくことで、優良顧客(リピーター)へと育てていくことも可能です。
また、新しい情報のみの接触にとどまるソーシャルメディアの弱点を補うことも可能。併用して運用することにより、「蓄積(ストック)」と「検索エンジン」の両方をカバーすることができます。
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LP
LP(ランディングページ)とは、検索エンジンやウェブ広告などを経由してユーザーが最初にアクセスするページのことを指します。広義の意味ではユーザーの最初の着地するページを示すLPですが、ウェブ広告の分野では、購入やお問い合わせなど、ユーザーのアクションに特化したページとして狭義のLPとされることもあります。
LPの効果としてコンバージョンの向上が挙げられます。広告や検索などで流入したユーザーは多少なりとも商品・サービスに興味を持っている状態。そこで商品の概要や魅力、お客さまの声などのコンテンツがコンパクトに集約されていれば、購入に必要な情報を一度に収集でき、コンバージョンの向上につながります。
SNSマーケティング
SNSマーケティングとは、InstagramやTwitter、Facebookなどの人気SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用してファンを獲得し、企業の売上・ビジネス成長につなげるマーケティング活動のことを指します。
SNSを効果的に活用することで、消費者と企業が密接に繋がることが可能。消費者も企業もSNSを通じた情報発信が可能なため、上手く活用すれば加速度的に拡散することができます。
また消費者の口コミやレビューによって良い評判が広まれば、自社の認知拡大やイメージアップ、売上増加にも影響します。一般的なオウンドメディアや広告では難しい、レバレッジを活用した宣伝が可能です。
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メールマーケティング
メールマーケティングとは、メールを活用したマーケティング施策全般を指します。基本的な活用方法としては、リードナーチャリングが挙げられます。「商品やサービスをすぐに使う気はないけど、興味はある」というユーザーに向けてアプローチし、購入意欲を高めていく手法です。
メールマーケティングのメリットとして、始めやすいことがあります。ウェブ広告やチラシなどと比べても低コストでスタートできるため、見切り発車的に始めることができます。
また、投資対効果が高いこともメリット。メールマーケティングはすでに会員登録をしているユーザーに向けて送信するため、一定の興味関心があることはわかります。興味があるか定かでない不特定多数に送信するよりも、高い効果が期待できるでしょう。
まとめ
Webマーケティングを超えて、デジタルマーケティングで包括的に分析・改善が行えれば、より高い精度で結果が出やすくなります。マーケティング施策は正解がなく、これをすれば確実という方法がないからこそ、日々の分析・改善が重要となってくるのです。
これまでWeb運用を効果的に行なっていくために【初級編】・【中級編】・【上級編】とステップアップしてきました。まずは初級編の「目標を明確に定めること」次に中級編の「目標に近づけるためにPDCAを回していくこと」。さらに効果をあげるためにデジタルマーケティングも活用していきましょう。
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