効果的なWebサイトの運用方法とは 初心者にわかりやすい!Webサイトを最大活用【運用:中級編】
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初級編では、Webサイトの役割や運用にあたって取り組むべきことについて解説しました。今回の中級編では、コンテンツの改善やフォームの改修、運用体制の見直しなど、Webサイトをうまく運用していくために留意しておきたいことを学んでいきましょう。Webサイトを改善する方法や、Googleアナリティクスを活用した運用方法などについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。
目次
おさらい:Webサイトの役割
まずはWebサイトの役割について、初級編のおさらいです。
Webサイトは主に、以下のような役割を果たします。
POINT -ポイント-
・ブランディングによるロイヤリティの向上
・検索エンジンの検索順位を上げて信頼性の担保
・リード生成のためのプラットフォーム
・ECサイトへの導線設計
・ユーザーとの接触ポイントとなる
・ユーザーの問題解決に寄与する
Webサイトの運用は、これらを踏まえて効果検証の繰り返しと改善を行うことが大切です。
また、ユーザーのニーズを満たすWebサイトを作るためにも、ユーザーの使用キーワードやユーザー目線の機能的な最新デザインを取り入れつつ、コンテンツ設計を行いましょう。これらは市場や情勢、技術の進歩に伴い、刻一刻と変わります。効果検証を繰り返しながらWebサイトを改善することで、効果的な運用が叶うのです。
Webサイトを改善する方法
この章では、Webサイトの具体的な改善手順を解説します。前回説明した目標のリストアップをもとに改善するようにしましょう。
01.Webサイトを改善する目的・目標のリストアップ
まずはWebサイトを改善する目的・目標のリストアップを行ないましょう。この内容は各企業によって異なります。目的・目標が違えば、行うべき改善案も変わってくるでしょう。
02.Webサイトの現状をGoogleアナリティクス(GA)で数値化
次に、Webサイトの現状をGoogleアナリティクス(GA)で数値化します。目標の数値と現状の数値によって改善案が変わるため、早い段階でのサイト分析が必要です。目的・目標に応じて、GAの絞り込み機能を使うと効率的です。
数値によるサイト分析を行えば、課題点を発見できます。Webサイトの現状から俯瞰して、違和感のあるところから優先して着手すると効率的です。
03.改善案の洗い出し
そして最後に改善案を洗い出します。その際、効率的に改善を行うために、洗い出した改善案には優先順位をつけておきましょう。
優先度の高い改善案とは、改善すると効果が大きく反映されるページの修正のことです。着手する際は、改善案ごとの効果を確認するために一つずつ実施することがポイント。一度にすべて着手すると、どの改善案が効果的だったのか分からなくなる恐れがあります。
改善後も、定期的に施策の効果をチェックしましょう。成果がでていれば前進できますし、悪化していれば戻って改善し直します。
効果的なWebサイトを運用するには
効果的なWebサイトの運用とは、主にGoogleアナリティクス(GA)を活用し、ユーザーにとって有益なコンテンツを配信するために更新を重ねることです。
Webサイトの新規公開やリニューアルが終わると、安心してその後更新をしていない…なんていうことはないでしょうか。Webサイトは公開して終わりではありません。成果を最大限に高めるために、継続して効果測定と改善をしていく必要があります。
頻繁な更新とコンテンツの充実
Googleの検索結果で上位表示されるために行う施策のことを、SEO施策と呼びます。SEO施策を行い自社サイトを広く露出させることで、企業の存在感をアピールできます。人の目に触れなければ、いくら価値のあるWebサイトを作成しても力を発揮できません。
おすすめ記事
Googleアナリティクスについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
コンバージョン率を高めるフォームの改修
入力フォームを改善することで、コンバージョン率が上がることも多々あります。ユーザーがストレスを感じるような入力フォームのままだと、せっかく興味のあった見込み客も離脱させてしまう可能性があるからです。PV数が高いのにコンバージョン率が低い場合は入力フォームに問題がある場合が多いので、見直してみましょう。
主なフォームの改修点は以下の通りです。
POINT -ポイント-
・入力項目を減らす
・郵便番号で住所を自動入力する
・アクセス数の多いスマートフォンに最適化する
・入力フローを表示し現在地を明らかにする
・SSL対応でセキュリティに配慮する
要はユーザーのストレスを減らすことがポイント。そうすれば離脱率が減り、コンバージョン率の上昇が見込めます。上記の改修点を踏まえて、フォームの状況を確認してみましょう。
こちらの記事も参考にしてみてください。
ユーザー目線のページ遷移
サイトからの離脱率が高い場合は、現在のサイト設計に問題があるかもしれません。
ほかの似たようなサービスページに誘導するボタンを設置したり、お問い合わせに繋がるフォームへのボタンを配置してみるなど、サイト内のページ遷移を促す設計を考案してみましょう。ユーザーの目線に立ち、サイト構造を再度見直してみることが大切です。
なお、購入完了ページや送信完了ページ、他サイトへ誘導するページは必然的に離脱率が高くなります。ユーザーがどこへ離脱したのか気になる場合は、イベントトラッキング機能などで追跡できるよう設定しておきましょう。
PDCAを効率化させる運用体制の見直し
社内での運用体制構築は、効果的にWebサイトを運用することに大きく貢献します。ルールを統一し共有すれば、メンバーが再編成されても一定の精度とスピードを保つことが可能になるのです。また、ルール化により目標やプロセスを可視化できれば、チームの士気もアップします。
Webサイト運用体制を構築する際は、以下のようなメンバー編成をするとよいでしょう。
・Webマーケティング戦略立案
・集客戦略立案
・Webサイトの全体設計
・コンテンツ作成と管理・運用
・アクセス解析と分析・効果測定と改善
PDCAの回し方
PDCAは以下の略です。
・Plan(計画)
・Do(実行)
・Check(評価)
・Action(改善)
PDCAを効率よく回せば、効果的なWebサイト運用が実現します。定期的に改善具合をチェックし、進捗状況を確認する体制を作りましょう。その際、次の改善案を出すことを意識するとスムーズに作業できます。
また目標と進捗状況を可視化できるよう、レポーティングも行いましょう。変動点が一目瞭然となり、具体的な要因分析が可能になるからです。レポート項目は適宜追加することがポイント。なおレポーティングはGoogleアナリティクスで簡略化できます。
Web運用効率化
Web運用効率化を最短で達成するためには、常に作業の優先順位を意識しましょう。作業の取捨選択によって、Webサイトの運用を効率化できます。
そして各種ツールを整備も行ないます。コミュニケーションやマーケティング方法を統一することで、Webサイト運用を効率化できます。また、少数精鋭での役割分担も効果的です。
最後に、ユーザーを具体化しましょう。それを基準にコンテンツ設計することで、Webサイトを効率的に改善・運用できます。ユーザーのニーズは時々刻々と変わります。ユーザーの利用シーンや利用デバイスに合わせて、操作性やデザインを最適化しましょう。ユーザーニーズを満たすことが、Webサイト運用の目的だからです。
まとめ
ビジネスにおいてWebサイトを最大活用するには、Webサイトの効果的な運用が重要です。ユーザーのニーズに合わせて、頻繁にコンテンツを更新すれば自ずとWebサイトへの流入が増加するでしょう。
次回、上級編ではより効果的に運用をするためのさまざまな手法を解説しています。あわせてご覧ください。