知っておきたい周年記念事業 企業の周年記念を成功させるには?記念サイトやイベントなど関連事業を解説
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周年記念事業の担当者の中には「企業の周年記念を成功させるにはどうしたらいいのか」や「記念サイトにはどんなコンテンツが必要なんだろう」といった悩みがあるのではないでしょうか。
本記事では、周年記念事業について解説します。また周年記念におすすめの施策や周年記念サイトに必要なコンテンツについても触れていきます。これから周年記念事業を実施する方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
企業の周年記念とは?
企業の周年記念とは?
企業の周年記念とは、これまでの企業の実績やサービスを振り返っての節目を祝う事業のことです。5年10年など企業の節目において、企業やサービスのPRとしても絶好の機会となります。
周年記念には、大きく分けて社内向けの取り組みと社外向けの取り組みの2種類が存在します。どちらもメリットがあり、両方を取り入れることも可能です。周年記念サイトをはじめ、おすすめの施策をご紹介します。
企業の周年記念の目的
企業の周年記念の目的は、以下のように3つあります。
・社外に周年記念を周知し企業の認知度を上げる
・顧客に日頃の感謝を伝える
・社員のモチベーションを向上させる
それぞれについて理解することで、目的意識を持って取り組めるようになるでしょう。ここからは、それぞれの目的について解説します。
社外に周年記念を周知し企業の認知度を上げる
社外に周年記念を知らせることで、企業の認知度を上げられます。たとえば、周年記念サイトは社外の一般ユーザーにも注目されやすいため、ブランドやサービスの魅力を知ってもらえます。また企業の名前を知っているユーザーに対し、これまでの企業の歩みを改めて伝えることもできるでしょう。
長く続いている会社であることは求人を考えている求職者に向けてのアピールにもなりますので、採用獲得にもつながります。
顧客に日頃の感謝を伝える
周年記念を通じて、顧客に対しこれまでの感謝の気持ちを伝えられます。企業が顧客に対してどんな想いを持っているのかがわかれば、今後も応援しようと感じてくれるでしょう。感謝の気持ちを伝える機会はなかなかないので、顧客ロイヤリティを高めるための施策としても効果的です。
社員のモチベーションを向上させる
社内向けの周年記念事業を実施することで、社員のモチベーション向上につながります。
イベントを開催し社員を労い感謝を伝え、社員の家族を招待することもあります。今後も一緒に会社を盛り上げていこう、頑張ろうといったメッセージを伝え、さらに今後のビジョンを共有して帰属意識を高めることもできます。
また、社員インタビューを記事や動画にしてまとめると、ほかの社員について知ることにもつながります。また周年記念事業の制作については、部署をまたいでチームを組むことで、帰属意識や一体感が生まれます。
周年記念におすすめの施策
周年記念の際は、以下のような施策を行なうと効果的です。
・周年記念サイト
・周年記念ロゴ
・周年記念イベント
・周年記念誌
・周年記念動画
・周年記念ノベルティ
どのような施策を行なえばいいのかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。社員には今まで勤務していた節目の記念として、既存顧客には長年のご愛顧と感謝の気持ちとして、新規顧客には信頼と実績の証として今後のPR材料として、それぞれ誰に向けた施策にしたいかも踏まえて考えるとよいでしょう。
ここからは、それぞれの施策について解説します。
1.周年記念サイト
周年記念で最もおすすめなのが周年記念サイトの制作です。周年記念サイトとは、周年記念を周知する目的で制作するサイトのことです。周年記念サイトを公開すると社外の顧客に対して周年記念を周知できるため、周年記念事業を盛り上げられるようになります。
周年記念サイトは、コーポレートサイトではできない遊び心を持った特設コンテンツの位置付けで「楽しませる」要素を盛り込めるのも特徴です。
周年記念サイトに必要なコンテンツ
周年記念サイトを制作する場合、以下のようなコンテンツが一般的です。
・代表メッセージ
・企業の未来に向けてのビジョン
・周年記念ロゴ
・特集コンテンツ
・沿革(これまでの歩み)
・記念動画やアニメーション
・キャンペーン
代表メッセージや企業の未来に向けてのビジョンを掲載すると、企業のことを知ってもらえます。企業の思いや今後の展望を伝えることで、ユーザーや既存顧客、パートナー、社員との関係性を深めることにつながります。
また周年記念サイトを盛り上げるため、特集コンテンツを組むこともおすすめです。たとえば、これまでのヒット商品を時系列順に紹介したり、身近な生活にある自社商品を紹介したりすることで、ユーザーに興味を持ってもらえます。
周年記念サイトを制作するポイント
周年記念サイトを制作する際は、以下のポイントを意識しましょう。
POINT -ポイント-
・コンテンツにインパクトを持たせる
・自社サイトにリンクや告知を設置する
・アクセスしたくなる動機づけをする
コンテンツには、インパクトを持たせることが大切です。驚きや発見があるとユーザーが興味を持ってくれるようになり、読み応えが出てきます。そこで、数字を用いるなどの工夫を取り入れると、わかりやすいでしょう。
周年記念サイトは自社サイトにリンクや告知を設置しましょう。ホームページは検索エンジンからアクセスを集めることが基本ですが、公開して間もないサイトは上位表示されにくいです。そこで既存のサイトにリンクを設置することで、周年記念サイトの存在を知ってもらうきっかけになります。
そしてより多くのユーザーに周年記念サイトを利用してもらうためにも、ユーザーがアクセスしたくなるような動機付けをする必要があります。周年記念サイトを公開しても、興味を持ってもらえなければクリックしてもらえません。
そこで、プレゼントキャンペーンやクイズキャンペーンなどを実施すると効果的です。またSNSと連動させてユーザーに拡散してもらうことで、周年記念サイトの存在を知ってもらえるでしょう。
周年記念サイト制作のスケジュール
周年記念サイトを制作するには、コンテンツボリュームや他の周年記念事業との兼ね合いもあると思いますが、目安としてLPなら2〜3ヶ月、5〜10Pの特設サイトなら3〜4ヶ月など、必ず記念日に公開が間に合うように制作をすすめるようにしましょう。
2.周年記念ロゴ
制作したロゴは記念サイトに掲載するだけでなく、ほかにも、名刺や会社案内、Webミーティングのバックグラウンド背景に掲載することにより、周年記念を社内外にアピールできます。周年記念ロゴは社員から募集するケースや、制作会社に何点か作成してもらい、社内で投票するケースなど、社員と一緒になって盛り上げることも可能です。
弊社でも25周年を迎えた際にはこのようなロゴを制作いたしました。名刺などでご覧いただいた方もいらっしゃるかもしれませんが、Webミーティングの際にも注目いただき周年事業を盛り上げられました。
3.周年記念イベント
記念サイトだけでなく、社員向けに懇親会や、社外向けに感謝イベントを実施することもあります。イベントを実施して交流することで、以下のようなメリットが生まれます。
社内向け
MERIT -メリット-
- 自社への企業理解を深める
- 社員への感謝を伝える
- 社員のモチベーションアップ
- 社内コミュニケーションの促進
- 企業ビジョンの共有
社外向け
MERIT -メリット-
- カスタマーブランディング
- クライアントへの感謝を伝える
- 企業ビジョンの共有
これらのメリットを比較し、自社の成長段階に合わせて社内向け・社外向けイベントを選ぶといいでしょう。
4.周年記念誌
周年記念誌を制作する際のポイントは以下の通りです。
POINT -ポイント-
・お祝いの気持ちを表現する
・モチベーションを上げる内容にする
・企業の存在意義を伝える
・企業の歴史を振り返る
周年記念誌では、お祝いの気持ちを表現することを意識しましょう。社員にはもちろん、顧客に対しても感謝を伝えることも大切です。
また周年記念誌ではモチベーションを上げる内容にすることが大切です。社員の取り組みについて触れるなどし、「これからもこの企業で働こう」と思えるような周年記念誌にすると盛り上がります。
そして社員や顧客に対して企業の存在意義を伝えることも重要です。社会に対して影響を与えていることを伝えられれば、社員の結束力も高まるでしょう。
歴史が長ければ長いほど、過去の写真や沿革をまとめるのが大変になります。記念誌を配布するタイミングぎりぎりにならないよう、2年ほど前から準備していくことをおすすめします。
5.周年記念動画
周年記念を盛り上げるために、動画を制作する企業もあります。社史を振り返ったり、現場の様子を映像にすることで、企業の歩みをまとめられます。
周年記念動画を制作するメリットは以下の通りです。
MERIT -メリット-
- 社内外に発信できる
- イベントを盛り上げられる
- 自社商品・サービスのプロモーションになる
周年記念動画を通じて、周年記念について社内外に発信できます。その際、周年記念サイトやYouTubeチャンネルにもアップすることで、より多くのユーザーに見てもらえる可能性があります。
周年記念イベントで動画を流すことで、イベントを盛り上げられるでしょう。大きいモニターで流せばインパクトもあり、参加者の期待を高められます。
そして動画によって自社商品・サービスのプロモーションになることもメリットです。認知拡大につながり、興味を持ってもらうきっかけになるでしょう。
6.周年記念ノベルティ
周年記念ノベルティを制作することにより、周年記念に興味を持ってもらうきっかけになるでしょう。制作したノベルティを配布すれば、ノベルティを通じて企業の認知拡大にもつながります。社員には記念品という形で贈答する場合もあります。
周年記念ノベルティの例は以下の通りです。
・トートバッグ
・文房具
・マグカップ・タンブラー
・手帳
・タオル
ターゲット層によってほしいものやほしくないものは異なるので、ニーズや興味・関心を調査することが大切です。自社ならではのオリジナリティのあるものを用意するのもよいでしょう。
7.周年記念キャンペーン
周年記念事業として、キャンペーンを実施する場合もあります。キャンペーンがあるとユーザーが参加しやすくなり、周年記念事業を盛り上げられるでしょう。
たとえば、以下のようなキャンペーンが実施されることがあります。
・記念グッズ販売
・コラボアイテムの販売
・ミュージシャンによるライブ
・対談
・景品が当たるキャンペーン
実際にシスコムが担当した周年記念事業の事例
周年記念事業の事例を一部ご紹介します。
多田建設様100周年記念事業
建築事業を主力とした多田建設株式会社様から、創業100周年にふさわしいコーポレートブランディングからコミュニケーションツールのご提案の機会をいただきました。社内のクリエーティブディレクターやプランナーと相談を行ない、これから100年後の200周年に向けた革新的スタートとなるような総合的な提案をさせていただきました。
<実施施策>
・コーポレートリニューアル
・採用サイトの新規作成
・会社案内パンフレットの作成
・取材インタビュー
・写真撮影
・コピーライティング
中村自工様90周年記念事業
過去、弊社が制作した同社のコーポレートサイトの評判が良かったため、「Webを中心とした施策を提案して欲しい。」「グローバル展開を行っているため、英語・中国語も合わせて制作したい。」といったご要望を受け、Webサイトだけでなくグラフィックツールも合わせてご提案しています。
<実施施策>
・企画構成、ビジュアル提案、多言語(日本語、英語、中国語)
・駅看板
・社内向けポスター
POINT -ポイント-
中村自工にかかわるすべての人の「思いを紡ぎ未来へつなぐ」をコンセプトに作成。メインビジュアルには社員様の姿が一同に集うようにお写真をご提供いただき、全面にモザイクアートを用いました。
また、全社の情報共有、団結力の向上を目的に、主力製品プロジェクトや全国の社員様のインタビューを掲載しました。
90周年築地線駅看板
洗練した印象になるよう、黒、白、ゴールドと色数を絞って、社員様が誇りを持って製造している主力製品を象徴的にデザインし1年間掲出しました。
社内向けポスター
90周年の節目を迎えるにあたって、デザインモチーフは製品や社員様と研修旅行の行先であった南国のイメージを組み合わせ同社ではあまり例のないイラストを用いたポスターで雰囲気が変わってとても良いという高評価をいただきました。
社内外に効果的な周年記念事業を行なおう
周年記念事業を実施することで、社内外に向けて周年記念を周知できます。社員にとってはモチベーション向上につながり、社員同士のつながりも生まれるでしょう。そして社外のユーザーに対して発信すれば、企業の認知拡大になります。
周年記念事業には、周年記念サイトの制作が効果的です。コンテンツを通じて自社や商品・ブランドについて理解を深めるきっかけになります。拡散される仕組みを作れば、より多くのユーザーに広まるでしょう。
もし周年記念サイトをはじめ、周年記念事業を検討している場合は、シスコムにご相談ください。弊社ではホームページ制作や、コンテンツ制作だけでなく、イベントや記念誌発行、ポスター制作からラジオCMまで、幅広くトータルで提案を行なっています。お客様の事業に合わせた企画提案もいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。