CMS活用でWebサイト更新・保守を効率化! WordPressの運用保守は大変?セキュリティ管理に必要な作業を解説

ミニナレ編集部

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WordPressの運用保守は大変?セキュリティ管理に必要な作業を解説

自社でWebサイトの内容更新を行なうためにWordPressを運用していきたいものの、具体的にどんなことをすればいいのかわからない、とお困りのWeb担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Webサイトは「作って終わり」ではなく、日々の運用保守が欠かせません。コンテンツを追加していくだけでなく、セキュリティを意識し安全に運営していく必要があります。そのため自社での運用が円滑に進むように、WordPressにおけるカスタマイズを含めたリニューアルを必要に応じてWeb制作会社へ依頼することもポイントです。

 

なおWordPressは世界中で利用されている非常に便利なCMSではありますが、利用者数が多い分、第三者からの攻撃のターゲットになりやすいという特徴があります。

 

そこでこの記事では、WordPressの運用保守についての具体的な作業や、セキュリティ管理について注意すべき点、自社でWordPressを運用するメリット・デメリットなどについて解説していきます。

目次

    自社でWordPressを運用保守するメリット

    WordPressでWebサイトを作成した後は、運用作業と保守作業を実施していく必要があります。
    運用とは「日々コンテンツを追加・更新していくこと」で、保守とは「WordPressのセキュリティを確保すること」となります。

    自社でWordPressを運用保守していくメリットとしては、主に以下のようなものがあります。

    MERIT -メリット-

    • 情報量が多く自社で運用保守に対応しやすい
    • 運用保守のコストを抑えられる
    • 拡張性が高いので機能追加が容易
    • SEO対策がしやすい
    • HTMLやCSSがわからなくても運用可能

    それぞれ、詳しく解説していきます。

    情報量が多く自社で運用保守に対応しやすい

    マイナーなCMSの場合は、使いこなすための操作方法の情報収集に苦戦してしまうこともありますが、WordPressは世界だけでなく日本においても非常に高いシェア率を誇っているため、情報を集めやすいというメリットがあります。何かわからないことがあれば、検索することですぐに解決することが多いですし、技術系のQ&Aサイトを活用するという方法もあります。

    また、WordPressに関する書籍も大量に出版されているため、体系的に学びたいという時には書籍でしっかり勉強するということもできます。
    このような環境にあるため学習コストが低く、自社の社員にWordPressについて学んでもらい、運用を担当させるということも充分可能でしょう。

    運用保守のコストを抑えられる

    WordPressの運用保守を自社でこなせるようになれば、運用保守を外注するよりもコストを抑えられる可能性があります。WordPressの環境や使用目的、アクセス数の規模などによっても変わってくるのですが、社員一人で担当できるような範囲の作業であれば、自社内で対応した方がいいでしょう。費用面以外にも、社内で運用担当者と直接コミュニケーションが取れることで融通が効きやすい、何かトラブルがあってもスピーディに対応しやすい、といったメリットもあります。

    ただ、運用保守作業の範囲が広く、人件費がかかりすぎていたり、技術的に追いつかなくなっていたりする場合は、外注した方がコストを抑えつつ安全に運用できるというケースもあります。

    拡張性が高いので機能追加が容易

    WordPressには、Webサイト運用を効率化するための機能を備えた、大変便利なプラグインが数多く用意されています。

    例えば、サイト内の記事すべてに対して特定箇所に一括置換を行ないたいような場合には、「Search Regex」というプラグインを使うことで自由自在に文字を置き換えることができます。しかも、置換作業は一瞬で終わります。

    その他、プラグインを追加するだけで様々な機能が簡単に実装できるため、WordPressについて特別な知識がなくとも多機能なサイトに仕上げることが可能です。

    SEO対策がしやすい

    サイト運営を行なっているほとんどの法人・個人が、検索エンジンでの上位表示を望んでいることでしょう。

    検索エンジンでの上位表示を実現するためには、SEO(Search Engine Optimization)を意識する必要があります。SEOは、主に被リンクを集める「外部SEO」と、サイト内部を検索エンジンから評価される作りにする「内部SEO」に分かれるのですが、後者の「内部SEO」についてはプラグインを活用するだけで対応できることも多いです。
    例えば、以下のようなプラグインです。

    All in One SEO
    Yoast SEO
    The SEO Framework

    いずれも、内部SEOについてのあらゆる設定が可能となっており、初心者でも使いやすい仕様になっています。
    注意点としては、「SEO対策用のプラグインを追加する場合は基本的に一つだけにする」ということです。上記に掲載したものをはじめ、ほとんどのSEO用のプラグインは、内部SEOに必要な設定を一括でできるので、複数のSEO用プラグインを入れてもWordPressが重くなってしまうだけです。場合によっては、プラグイン同士の相性が悪いことが原因で不具合を起こしてしまう恐れもあります。

    プラグインの新規追加画面でユーザーたちの評価を見られますので、評価や使い勝手を考慮して、一つに絞るようにしましょう。

    HTMLやCSSがわからなくても運用可能

    マークアップ言語であるHTMLやスタイルシート言語であるCSSは、プログラミング関連の言語の中でも易しい方ではありますが、初心者にとっては難しく思えてしまうでしょう。

    しかしWordPressならば、HTMLもCSSも意識することなくサイトを運用していくことができます。簡単なカスタマイズについては、ソースをいじることなく直感的に操作できる画面で対応できるため、専門的な学習をしなくても問題ないでしょう。
    とはいえ、HTMLやCSSを理解しておいた方が、より質の高い運用保守が可能となることは間違いありません。

    自社でWordPressを運用保守するデメリット

    自社でのWordPress運用には、メリットだけでなくデメリットも存在します。
    主に、以下のようなものです。

    DEMERIT -デメリット-

    • 公式サポートがない
    • 脆弱性やバージョンアップについて日々把握する必要がある
    • プラグインによる機能拡張が前提
    • 高度なカスタマイズをするには専門知識が求められる

    公式サポートがない

    WordPressはオープンソースのブログソフトウェアであり、公式サポートがなく、何か困ったことがあっても電話やメールなどで問い合わせるということができません。すべて自己解決するしかないのです。

    しかし、公式のものではなくともWordPressに関する情報はWeb上に多く存在するため、ある程度のネットリテラシーがあればほとんどのトラブルを解決できるでしょう。

    脆弱性やバージョンアップについて日々把握する必要がある

    WordPressは、頻繁にセキュリティに関する脆弱性が発覚しやすいCMSです。そうなってしまう理由は、「オープンソースなので誰にでもソースコードを公開している」「ユーザー数が多いためターゲットにされやすい」といったところにあります。
    そのため、日々適切に対処しておかなければ、悪意のある者から標的にされてしまうリスクに晒されることになってしまいます。

    POINT -ポイント-

    WordPressのバージョンアップがあればすぐさま実施する
    システムやプラグインなどに脆弱性の情報があれば対応する

    こういった保守作業は、日々情報をキャッチアップしていないと正しく対処できないため、担当者がしっかりと意識しておく必要があります。

    脆弱性に対応するためにアップデートを行なうと古い機能が新しい機能へと置き換えられるため、場合によってはアップデートが原因で不具合が発生するケースもあります。アップデートは、一度テスト環境で動作を確認してから、本番環境に反映することをおすすめします。

    プラグインによる機能拡張が前提

    自社でWordPressの運用保守を行なうメリットとして「拡張性の高さと容易さ」を挙げましたが、逆に言えば、WordPressはプラグインを使って拡張しなければあまり使い勝手がよくありません。WordPressインストール直後の状態は、これといった機能はほとんどないただのブログ投稿システムに過ぎず、テーマやプラグインによってカスタマイズしなければ味気ないサイトになってしまいます。

    プラグインの知識を得て、どうカスタマイズしていくか把握しなければならない、という点はデメリットと言えるでしょう。

    高度なカスタマイズをするには専門知識が求められる

    ある程度のカスタマイズまでは多少ネットで調べるくらいで何とかなることもありますが、そのサイト独自の高度なカスタマイズが必要となる機能を追加するとなると、プラグインだけでは対応できないことも多いです。

    高度なカスタマイズを行なう場合は、テーマエディターから直接CSSやJavaScriptのファイルを編集したり、functions.phpを編集したりといった作業が必要となります。しかし、こういったファイルを知識なくいじってしまうと、サイトのデザインが大きく崩れてしまう恐れがあります。特にfunctions.phpはシステムにも影響を及ぼす非常に重要なファイルですので、変にいじってしまうと、サイトが表示されなくなったり、管理画面にログインすることすらできなくなったりすることもありますのでご注意ください。

    POINT -ポイント-

    自社内にWordPressについて詳しい人材がいない
    普段は自社で対応しつつも、いざという時には相談できる存在が欲しい
    保守は外部に委託して、運用は自社で行なっていきたい

    こういった場合は、外部委託についても視野に入れた方がよいでしょう。

    WordPressにおける具体的なセキュリティ管理や運用保守作業

    前述の通り、WordPressは非常に便利なCMSである反面、その便利さから利用者数も多いため、攻撃対象となりやすいCMSでもあります。そのため、セキュリティを強く意識した運用保守が重要です。
    この項目では、WordPressで構築したWebサイトを安全に運営していくために必要な保守作業について、具体的に解説していきます。

    WordPressを常に最新の状態にする

    世界はもちろん、日本国内でも、WebサイトにおけるWordPressのシェア率は圧倒的であり、日本でのCMS内のシェア率は8割以上となっています。それだけ多くの法人や個人が使うCMSですから、当然攻撃対象にもなりやすくなってしまいます。

    したがって、セキュリティに関するアップデートがあればすぐに更新し、常にWordPressが最新の状態であるようにしてください。

    なお、WordPress本体だけでなく、使用しているプラグインにもセキュリティ上の問題が発生することが珍しくありませんので、プラグインについても最新の状態にしておくことが大事です。

    プラグインを用いての適切な機能拡張

    WordPressを利用する上で、プラグインの存在がいかに重要かについてはこれまでも解説してきましたが、何でもかんでも入れればいいというわけではありません。WordPressには、6万件を超えるほどの膨大なプラグインが登録されていますが、その中には安全性に乏しいものや、やたらとサイトの動作を重くしてしまうようなものも存在します。

    プラグインの新規追加画面で見ることができるユーザーの評価や、ネット上の評判などを参考にして、導入する価値のあるプラグインのみに絞るようにしましょう。闇雲に追加しても、サイトに悪影響を及ぼしてしまうだけになってしまいます。
    「プラグインを追加する場合、何個くらいが適切なのか」という点については、追加するプラグインの種類やサイトの規模、サーバー環境などによって変わってきますので一概には言えません。どうしても判断できないようならば、WordPressの運用や保守に詳しい会社に相談してみるのも一つの手段でしょう。

    セキュリティ管理のためのプラグイン導入

    WordPressは、最もサイバー攻撃を受けやすいCMSだからこそ、セキュリティに関する意識は高く持っておくべきです。

    不正アクセス
    ハッキングによるサイト乗っ取り
    ウイルスや悪質なリンクの埋め込み
    スパムコメント

    WordPressは非常に利便性が高い反面、常にこういった脅威に晒されているため、脅威を避けるためのセキュリティ関連のプラグインもしっかり入れておくべきでしょう。
    なお、セキュリティ対策用のプラグインについて詳しく知りたい方は、是非下記の記事も参考にしてください。

    定期的なバックアップ

    WordPressのデータは、MySQLというデータベースに保存されているのですが、データベースの破損やシステムトラブル、悪意ある第三者からの攻撃などによって、いつデータが失われてしまうかわかりません。そのため、必ず定期的にデータのバックアップを取っておくようにしましょう。

    バックアップについても、多くのプラグインが存在するのですが、その中でも特におすすめなのが「BackWPup」というプラグインです。
    おすすめする主な理由は以下の通りです

    バックアップするファイル容量が無制限
    利用者が多いため解説サイトも豊富
    一度設定してしまえば自動で定期的にバックアップ作業が行なわれる

    初心者でも扱いやすいプラグインですし、わからないことがあってもネット上に多くの情報がありますので、すぐに解決することができるでしょう。

    サーバーやドメインの管理

    レンタルサーバーを使用している場合、サーバーやドメインのセキュリティについてはレンタルサーバー会社が対応してくれているので問題ありませんが、自前のサーバーで運営している場合には注意が必要です。ログインするためのユーザー名やパスワードの適切な管理や、サーバーの管理などを怠らないようにし、サイバー攻撃の被害に遭わないように常に対策しておきましょう。

    また、ドメインの有効期限もしっかり把握し、うっかり失効してしまうようなことのないように注意が必要です。

    データの復旧

    日々適切にWordPressを運用しているつもりでも、何らかの不測の事態によって、WordPressのデータベースやファイルに不具合が発生しデータが失われてしまう、ということはあり得ます。もしそうなった場合には、あらかじめ取得しておいたバックアップファイルを使ってデータの復旧を行なう必要があります。

    前述した「BackWPup」というプラグインを使っていれば、データベースもファイルもすべてバックアップが取れているので、復元したい日のバックアップデータを使うことで問題なく復旧作業を行なうことが可能です。データ復旧は手動で行なうことになりますが、もし手順がわからなくともネット上に多くの情報があるため安心です。

    カスタマイズが必要となる機能の追加

    日々WordPressを運用していると、プラグインだけでは対応できないような機能が必要になることもあります。そういった機能を追加する場合は、テーマエディターから直接CSSやJavaScriptのファイルを編集しなければならないことが多いため、自社にリテラシーのある人間がいないと対処は難しいでしょう。

    自社で対応できるところまでは対応してみて、どうしても厳しいということであれば、WordPressでのWeb制作や運用保守を行なっている専門会社に依頼してみることをおすすめします。

    WordPressの運用代行をWeb専門会社に依頼するとどうなる?

    自社で運用していたWordPressを、Webの専門会社へ代行を依頼することで、以下のようなメリットを得ることができます。

    高度な機能追加が可能になる
    セキュリティの高さが増す
    SEOやCVアップについて相談できる
    自社のリソースが空く

    高度な機能追加が可能になる

    WordPressを運用していると、プラグインだけでは対応できない独自機能が必要なるケースも多々あります。そんな時でも、専門会社に代行を依頼していれば、気軽に相談して必要な機能を迅速に実装できます。

    当然ながら、WordPressの運用代行を請け負う会社には、高度なカスタマイズを行なうためのノウハウも技術もあります。また、追加機能について漠然としたイメージしかなくても、それを伝えることで的確な提案を受けることもできるでしょう。

    カスタマイズの例として、以下のような機能を追加することができます。

    検索機能
    メールフォーム
    アンケートフォーム
    予約フォーム
    カート機能
    決済機能
    投稿記事をCSV出力する機能

    また、こういった機能追加だけでなく、デザインのテーマについてもカスタマイズすることが可能です。

    セキュリティの高さが増す

    保守作業でもっとも慎重に行なうべきなのが「セキュリティ管理」です。

    ユーザーアカウントの管理
    ドメインやサーバーの管理
    脆弱性への対応
    バージョンアップへの対応
    データ破損に備えての定期的なバックアップ
    悪意ある第三者からの攻撃に備える

    こういった作業を、日々抜け漏れなく実施していかなければなりません。
    しかし自社内のみでの対応ですと、どうしても完璧に管理することができないということもあるでしょう。

    しかし専門会社に運用保守を代行すれば、上記のような作業をWebやWordPressのプロが担当するため、セキュリティリスクを大幅に削減することが可能です。

    SEOやCVアップについて相談できる

    Web制作や運用の専門会社は、ただWebサイトを作ったり運用を代行したりするだけではありません。上位表示するために必要なSEO対策や、ランディングページからのコンバージョンを上げるためのアドバイスなど、Webサイトに関することに対して幅広く対応しています。

    したがって、Webでの戦略に行き詰っているような場合にも、代行会社の利用を検討してみてもいいかもしれません。

    自社のリソースが空く

    WordPressの運用保守作業の代行を依頼してしまえば、それまで運用保守にあたっていた社員たちの手が空くため、浮いた人材を他の部署に回すことが可能となります。

    現在、様々な業界で人手不足が叫ばれています。Webのプロに代行を依頼すれば、WordPress運用の質が上がる上に、リソースの確保にも繋がるので、この点もメリットになるでしょう。

    自社でのWordPress運用保守に限界を感じたら専門会社への相談がおすすめ

    以上、自社でWordPressを運用する場合の具体的な作業内容や注意点を中心に解説してきました。

    セキュリティリスクについて把握し、プラグインも上手く活用することができれば、自社でのWordPress運用も充分に可能です。しかし、時にそれが難しく思える場面も出てくることでしょう。そんな時には、弊社のようなWeb制作・Webサイト運用を得意とする会社にご相談いただくことですぐに問題が解決することも多いので、自社内での解決が難しいような課題に直面した時には、専門会社へ相談するという方法もおすすめです。

    弊社ではホームページ制作の企画段階から販売戦略の立案、運用を前提に考えた設計など、幅広くトータルで提案を行なっています。お客様の事業に合わせて利便性の高いWebサイトをWordPressで構築・カスタマイズいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

    この記事のまとめ

    • WordPressはWebサイトの自社運用でよく使われており、専門知識も不要で更新でき拡張性やコストパフォーマンスが高い
    • 新しい機能拡張を追加するカスタマイズをする場合は専門知識が必要
    • セキュリティを高めるためには、常にアップデートをするなど基本的な保守作業と知識が必須
    • 自社保守の負担とリテラシーを認識し、適宜WordPressを管理できる会社に相談
    ミニナレ編集部

    この記事を書いた人 ミニナレ編集部

    株式会社シスコムの記事コンテンツ編集部です。みなさまに価値のある記事の執筆をモットーに、わかりやすい記事を公開することを心がけています!おもにWeb制作や分析、WebデザインなどWebにまつわるノウハウ記事を執筆しています。Web制作やデジタルマーケティングでお悩みのかたは、お気軽にご相談ください!無料相談はこちらからどうぞ→ホームページ工房

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