表示スピードが上がればユーザー満足度も上がる! 表示速度はSEOには重要!測定方法と改善策をご紹介! 直帰率離脱率にも影響?
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Webサイトの表示スピードが遅くてイライラした経験はありませんか?
多くの人が気軽にインターネットに触れることができる現代では、Webサイトの利便性が非常に重要視されます。中でも表示スピードは、SEOの観点からみても改善すべき問題です。表示スピードが遅ければ、サイトの評価は下がり、ユーザーを満足させることができなくなるでしょう。
本記事では、Webサイトの表示スピードを上げることが重要な理由と、具体的な改善案について解説いたします。
目次
Webページにおける表示スピードとは
Webページにおける表示スピードとは、当該サイトをクリックしてから実際に表示されるまでの時間のこと。後述しますが、Webページの表示スピードをあげることはSEOの観点からも、それ以外の観点からも重要です。
そこでまず知っておくべき点は、Googleはすべての閲覧者の表示スピードを観測しているわけではないということ。Googleはユーザーの1%、最大で1万PVを抽出して判断します。つまり、すべてを考慮されているわけではなく、例えば1日3万PVの場合だと1%の300PVが抽出され測定対象となります。抽出されたデータはGoogleアナリティクスでブラウザ・国別に閲覧できるため、参考にしてみましょう。
表示スピードは、クリックやキーボード入力、画像が表示されるまでの時間など様々な項目で測定されています。どれかが遅延していればGoogleの評価が下がるため、画像をリサイズしたり、無駄のないコードでサイトを作るなどの対策が求められます。
ページ表示スピードを上げることは重要
ページ表示スピードを上げることは、SEOとそれ以外の観点からそれぞれ重要。ここではSEOとそれ以外の項目に関して、重要である要因を解説します。
SEOにおける影響
Googleは2018年に、Webページの表示スピードがSEOに影響することを公式にアナウンスしています。そもそもGoogleは、「ユーザーにとって有益で満足度の高いWebサイトを上位表示させる考え」があります。表示スピードが遅ければ、満足度の高いWebサイトとは言えないため、このような対策を講じる必要があります。
とはいえWebページの表示スピードは、個々人の端末やインターネット環境、その他の要因により異なります。高スペックのスマートフォンが低スペックのスマートフォンより表示スピードが速いのは当然ですよね。そのためページの表示は、早ければ早いほど良いということではなく、遅いページの評価を下げるという仕組みになっています。このことから、一定の水準に達しておくことは重要といえるでしょう。
直帰率と離脱率への影響
SEOや広告、SNSなどにより多くの訪問者の流入を集めても、Webサイトが価値のあるものでなければ、ユーザーは満足度を得ることは難しいでしょう。これはページの表示スピードでもいえることで、あまりにも表示が遅ければイライラして離脱率や直帰率の低下につながります。
このようにSEOの観点のみならず、ユーザーの満足度、すなわちUX(ユーザーエクスペリエンス)から見ても表示スピードを上げることは重要なのです。離脱率が下がれば、結果的にPV数やCVR(コンバージョン率)の向上にもつながります。せっかく訪問したユーザーを逃さないためにも、最適化することは必須といえるでしょう。
ページ表示スピードを改善する
具体的に改善をしようにも、ステップがあります。ここでは改善ステップに関して、問題の見つけ方と改善方法を解説します。
ページ表示が遅くなる問題点を見つける
ページ表示スピードを改善するにあたり、まずどのような問題を抱えているのか判断することが重要です。コードが複雑なのか、画像ファイルが重すぎるのか、など原因は様々です。そこで下記のツールを用いて判断することをおすすめします。
・PageSpeed Insights
・Google サーチコンソール 速度レポート
「PageSpeed Insights」はGoogleが無料で提供する測定ツールで、URLを入力すると表示スピードが遅くなっている要因を分析できます。パソコンとモバイルそれぞれを同時で判定できるうえ、速度だけではなく改善案を提示してくれます。サイトの問題点を見つける際に、最初におすすめしたいツールです。
つぎに「Google サーチコンソール 速度レポート(試験運用版)」。こちらもGoogleが提供するツールです。「PageSpeed Insights」は単体のページでしか測定できなかったのに対し、こちらではサイト全体での測定が可能。サイト全体を通してどのページが遅いのか判断できます。
レポートは「高・中・低」の項目から算出され、「FCP」と「FID」それぞれの項目で計測されます。FCPは、ブラウザからWebサイトの表示までの時間を計測。FIDはボタンをクリックしてから表示までの時間を計測します。
そのほか、Googleアナリティクスでも速度測定が可能です。上記で足りない場合は活用しましょう。
具体的な改善方法
「PageSpeed Insights」などを通して具体的な問題点を見つけたら、実際に改善を行いましょう。下記ではさまざまな 改善案について紹介します。
適切なサイズの画像
Webページのレイアウトに、画像は必須であるといえます。より綺麗で高画質な画像を使えば、ユーザーとしてもイメージしやすく、Webサイトとしても良いものとなります。ただし、綺麗で高画質な写真はファイルサイズが大きく、速くページを表示する場合には問題があります。
そこでおすすめなのが「WebP」。WebPは米Googleが開発する静止画フォーマットで、画像ファイルの主流である「JPG・PNG・GIF」などに比べ、表示スピードが速くなったり、通信量を削減できるメリットがあります。書き出し作業があり手間はかかるものの、一定の画質を維持しつつ軽量化できるためおすすめです。WordPressが組み込まれているサイトであれば、プラグインを使えばWebPに対応することができます。
サイトサーバーの応答時間の短縮
レンタルサーバーや自社でサーバーを置いている場合、Webサイトを管理しているサーバーの性能に問題がないか確認しましょう。アクセスに対して容量が不足していたり、グレードが低かったりすると、パフォーマンスが落ちます。他サーバーへの乗り換えやアップグレードを検討しましょう。
使用していないCSSを消す
Webサイトを長く運営していると、デザインの変更などでCSSが追加されていきます。使用していないCSSを残していれば、読み込みに時間がかかってしまいます。不要なCSSを削除して、最適化しましょう。
これからのWebサイトの指標となる「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」
2020年5月、Googleは新しいUXの指標として「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」を発表しました。これは、①ページ表示スピード、②ユーザー速度の反応、③視覚要素の安定という3つの項目から、ユーザー体験の健全性を高める試みです。
2021年以降、これらをSEOのランキング要因として組み込むこととなり、この指標に基づいて、表示スピードを上げていくことは必須となるでしょう。
まとめ
Webサイトの表示スピードはSEOに影響します。離脱率や直帰率を上げてしまうばかりでなく、Webサイトそのものの評価を下げる要因となってしまうのです。「Core Web Vitals」が発表されたことから見ても、今後表示スピードの改善は必須となります。本記事を参考に、Webサイトの軽量化に取り組みましょう。