具体的なライティングとツールをご紹介! コンテンツマーケティングの実践法【後編】
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前編で「コンテンツマーケティング」の重要性を復習しました。そしてコンテンツの企画方法を解説させていただきました。
重要な点は
・コンテンマーケティングの重要性を理解する
・コンテンツの企画法(ペルソナ、カスタマージャーニー)
・キーワードを選定する(SEO)
この3つですが、後編ではさらにコンテンツライティングをどのように行うか、またコンテンツマーケティングを行う上で必要となるツールは何かについて解説をしていきます。
目次
コンテンツマーケティングのコンテンツを実際に作成するには
コンテンツ企画とSEOとしてキーワードが決まったら、次はいよいよライティングになります。
広告代理店やWeb制作会社以外の一般的な企業では、ここが難関だと思います。
多くの企業が「だれが書くのか」「わかりやすく伝えるにはどうしたらよいか」、さらに「SEOを配慮したキーワードの使い方」で壁に当たります。
その一つ一つを解決していきましょう。
「だれが書くのか」
「宣伝」では広告代理店、製作会社のコピーライターに専門資料を渡して文章(コピー)を書いてもらうことが多かったと思います。
しかしコンテンツマーケティングは「宣伝」ではありません。ターゲットの知識を向上させるための情報です。
そのためライターの考え方を変える必要があります。
社内人材の活用
コンテンツマーケティングのライターには高い専門性が求められます。そして高い専門性を持った人材は社内にいます。
企業内のサービス企画、サービス開発などの担当者は、まさに適任です。
何よりもコンテンツマーケティングで成功している企業はライティングを内部で行っていることが多いことを知るべきです。
是非とも企業内の担当者に協力を依頼しましょう。
外部ライターに委託する
どうしても社内で書くことができない場合は、外部ライターに依頼するしかありません。
しかしライターを探すのも初めての場合はどうしたらよいかわかりません。
繰り返しますが「宣伝」としてのライターは必要ありません。専門知識がありライティングができる人を探す必要があります。
そんな時はインターネットならではのサービス「クラウドソーシング(仕事のマッチングサービス)」が使えます。
特にライターなら、以下で紹介するクラウドソーシングサービスを活用することで見つかる可能性があります。
重要な点は「専門知識を持った人」「予算内でできる人」を探すことなので、募集ではかならずこの2点を丁寧に説明する必要があります。
●クラウドワークス (さまざまな仕事依頼全般ですがライティングが充実)
https://crowdworks.jp/
●ランサーズ (さまざまな仕事依頼全般ですがライティングが充実)
https://www.lancers.jp/
●CROWD(ライターが多い)
https://realworld.jp/crowd/
● Shinobiライティング(ライティング専門)
https://crowd.biz-samurai.com/
「わかりやすく伝えるにはどうしたらよいか」
内部の協力者が見つかった場合、また外部のライターであっても、わかりやすい文章が書けるか心配ですね。
そんな時は、構成や文章の型(フォーミュラ)を先に示すことで解決します。
ライティングフォーミュラーはいくつかありますが、特にPREP法、QUEST法をお勧めします。
PREP法
PREPとはPoint・Reason・Example・Pointの略称です。
プレゼンテーションテクニックともいわれています。特にブログなどのコンテンツの場合は、読読者が読みやすい文章になります。
PREP法の4つは次の通りです。
- 1.Point(結論)
文章の要点を記述します。結論を始めに出すこともあります。 - 2.Reason(理由)
「なぜなら」理由を説明するエリアです。文章に流れができます。 - 3.Example(事例・具体例)
Reason(理由)を裏付ける事例を書くことで信頼性が高まります。 - 4.Point(結論)
最後にもう結論をまとめます。最初のPoint(結論)と重なっても問題ありません。より強く印象を残すことだできます。
QUEST法
QUESTは少しプロモーション色が強く、コピーライター向けの文章法と言われています。
こうしたテクニックもあるので文章の目的、内容に参考にしてください。
QUEST法の5つは次の通りです。
- 1.Qualify(対象読者を絞る)
読んでもらいたい読者を絞ります。「あなたの課題を解決します」というトーンで表現します。 - 2.Understand(理解・共感を示す)
読者の課題や状況に理解と共感を示します。よく理解していると思われることで信頼を獲得します。 - 3.Educate(教育する)
読者の課題を解決する方法を提示します。自信をもって表現することが重要です。 - 4.Stimulate(興奮させる)
読者の課題を解決することで生まれるベネフィットをしめします。強い興味を持たせることが大切です。 - 5.Transition(行動させる)
これまでの項目で興味を持たせた読者をここで終わりにせずに「顧客」に変化させます。サービスページへの誘導も大切なアクションです。
「SEOを配慮したキーワードの使い方」
キーワードは、検索エンジンに正しく理解させ、検索で上位ランクするようにし、検索したユーザを誘導しなければなりません。
SEOは、専門的な知識が必要であるため専門家に相談することも必要です。
ただ基本的なことを抑えれば、ある程度適切なSEO設計が可能です。
重要な点は以下の4点です。これは必ず押さえましょう。
・見出しの「H1、H2、H3」に必ず重要キーワードを入れる。
最も重要なルールです。見出しに検索させたいキーワードは必ず入れましょう。
・文章内にも適切に文章キーワードを入れる。
当たり前ですが文章内にも適切に入れましょう。数は意識せずに人が読むにあたりわかりやすく配置されていれば問題ありません。
・ディスクリプションの要約はターゲットにわかりやすい内容で。
検索結果にはタイトルと、この「ディスクリプション」が表示されます。クリックをしたくなるような要約を掲載しましょう。
・前記のライティングフォーミュラーを守る。
検索エンジンのコンテンツを判定するAIは、かなり進んでいるといわれています。
人が理解しやすいライティングフォーミュラーで記述されていれば高評価になる可能性があります。
他にも文章のレイアウト、図の挿入なども「読みやすい」「わかりやすい」重要な要素となるため、この点も配慮しましょう。
コンテンツマーケティングを成功させるために必要なツール
コンテンツマーケティングを行うにあたり、使った方が良いマーケティングツールがあります。
特に「自分でコンテンツを掲載できるWebシステム」と効果測定をするための「Web解析ツール」は必須と言えます。
またできれば、コンテンツを使ったインバウンドマーケティングを実践するために「マーケティングオートメーション」などが使えると、効率と効果がより高まります。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)
CMSは、Webページを自動生成するシステムです。
コンテンツマーケティングの主となるブログコンテンツであれば外部制作会社に発注することなく自分で作成&公開できるところがCMSの魅力です。
そのため費用対効果を考えるとコンテンツマーケティングにはCMSが必須と考えた方がよいでしょう。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスを設置してないサイトはいまどきないと思います。ただ実際に利用・活用していないサイトは山ほどあります。
コンテンツマーケティングは企画、製作、効果測定、修正などのPDCA運用が必須です。
「効果測定」を回す上で定期的にGoogleアナリティクスを確認するようにしたいものです。
マーケティングオートメーション
コンテンツマーケティングをさらにドライブをかけて積極的に回すにはマーケティングオートメーションが必要となります。
ただこれからコンテンツマーケティングを始めると言う方は、まだ導入する必要はありません。
Googleアナリティクスを使ってPDCAが回せるようになってから導入検討を始めても遅くはありません。
コンテンツマーケティングの実践法 後編まとめ
後編ではコンテンツマーケティングのコンテンツを誰が作るか、仕方なく外部に依頼する場合の探し方、コンテンツ文章作成のフォーミュラ(型)であるPREP法とQUEST法、そして必要なるシステムに関して解説をしました。
少し大変な印象もありますが「コンテンツマーケティング」は正しく行えば効果は出ます。
効果を上げるにはある程度のコンテンツ量が必要になるため、初めは我慢が必要ですが是非ともトライしてください。
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