SNSマーケティングの極意!オウンドメディアで集客を上げる 【オウンドメディア×SNS】で集客効果UP!流入増大のための具体的な方法
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公開日
2021.06.03
- 更新日
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オウンドメディアを運用するにあたり、どのような方法が効率的に集客できるのか悩むひとも多いのではないでしょうか。SEO施策やコンテンツのクオリティを上げて、もっと集客したいという方には、並行してSNSを活用していくことがおすすめです。
拡散性のあるSNSは多くのユーザーと接点を持つことが可能なため、うまく活用することで新たなユーザーの獲得だけでなく、多くの流入を得たりGoogleからの評価を上げたりと、さまざまな効果が期待できるのです。
そこで今回は、オウンドメディアの集客に役立つSNSの役割や、得られる効果、運用方法などについて詳しく解説します。
目次
オウンドメディアとターゲットをつなぐSNSの役割
オウンドメディア運用で悩みの種のひとつでもあるターゲットとの出会い。自社のメディアと出会ってもらわなければ、そもそもその先に私たちが設定している目標には到底辿り着けません。
そこでおすすめなのが世界中で多くの人が利用しているソーシャルネットサービス、SNSの利用です。日本でのSNS利用率はすでに80%以上に達しています。需要拡大の一途をたどるSNSは、プライベートで利用するだけでなく企業のマーケティング活動にも大きな役割を担っており、オウンドメディアで発信した情報をさらにSNSでも発信すれば、SNSのフォロワーやその他ユーザーなど幅広いターゲットに情報を届けることができます。いまやオウンドメディアの集客にSNSは欠かせないツールといえるでしょう。
オウンドメディアの集客にSNSが最適な理由
オウンドメディアの集客にSNSが有効な理由は主に2つ。そのなかのひとつが「ユーザーの購買プロセスの変化」です。
ユーザーの購買プロセスの変化
従来では、ユーザーがなにかの商品・サービスを検討するとき、インターネットを使って検索するのが一般的でした。しかし、近年ではインスタグラムやツイッターなどのSNSを使って情報収集をする人が増えてきています。
「SNSで商品・サービスの詳細情報を調べる」「SNSで実際に使っている人の口コミを見る」など、企業が配信する情報だけでなく、ユーザー同士が情報共有する場としても活用されており、このようなユーザー層にアプローチを強化するためには、SNSの活用が非常に有効です。
さらに、SNSの最大の特徴といえる、シェアやリツイートといった「拡散性」を有効活用することで、オウンドメディアで発信した情報が多くのユーザーの目に留まりやすくなります。
Googleからの評価を上げるのにも最適
もうひとつの理由としては、Googleの高評価を得るのに役立つことが挙げられます。SNSの特徴のひとつに、自分の気にいった投稿を他人にシェアができる機能があります。このシェアにより、自社の記事が多くの人の目に触れる機会が増え、サイテーション(口コミのようなもの)が増えることによりGoogleから高評価を得られる可能性が高まります。SEOの観点から見てもオウンドメディアのSNS活用はもはや必須といえるでしょう。
※サイテーション・・・直訳で「引用・言及」。SEOの上位表示施策に大きく関わるとされている。
オウンドメディア×SNS運用で期待できる効果や特長
すばやい情報伝達が可能
大多数に対し、発信ができるのがSNSの特徴。その結果、SNSをうまく活用できれば、前述したシェア機能で拡散対象となったり企業の認知度を高められたりするだけでなく、自社の商品やサービス、キャンペーンなど、時間の制約がある情報についてもすばやく情報を広げられます。
ユーザーのリアルな声が届く
SNSは匿名のニックネームで楽しむことも可能なため、予算をかけたアンケートやモニター調査と違った、「ユーザーのリアルな声」が聞けることもひとつのポイントです。
このことから、実際にその声を商品開発に生かしたり、自社のサービスアピール方法を変更したりするなどSNSを活用する企業も増えてきています。
潜在顧客や見込み顧客の発掘ができる
普段の企業運営において、潜在顧客や見込み顧客と接点を持つ機会は持ちにくいもの。そもそも全利用者に向けて発信するSNSでは、そんな潜在顧客や見込み顧客とも交流ができます。なんの投稿にどんなユーザーがどのような反応を示したのか。これらを分析することで、顕在顧客として顧客育成(ナーチャリング)することも可能です。
顧客ロイヤリティを高められる
ユーザーとSNSを通じて直接やりとりをすることで企業とユーザーの間で信頼関係が生まれ、結果的に顧客ロイヤリティが高まり企業のファンを増やすことができます。また顧客ロイヤリティの高まりにより、よりよいSNSエンゲージメント(投稿に対するいいねや拡散など)が得られる仕組みをつくることで、さらに効果的なSNS活用ができるでしょう。
SNS特有の拡散機能により、1人のユーザーが情報を受け取り発信すれば、さらに多くの人に情報を届けることができます。すでに興味・関心のある見込み顧客だけでなく、自社をまだ知らない潜在顧客と接点を持てるため、リード獲得数の増加や分析などにも役立てられます。
認知度をアップさせ「指名検索」の割合を増やすことができれば、オウンドメディアの集客のみならず、売上アップにもつながります。
オウンドメディアの魅力をSNSで拡散させるには
投稿する時間はユーザーの目に触れやすい通勤時や夜を狙う
ユーザーアクションである「いいね」や「返信」などが増える時間帯を見計って投稿するのがコツです。各SNSではユーザーが活動する時間等も異なるので、その点もふまえて投稿しましょう。
Twitterの場合
平日 7時(通勤時)
12時(お昼休憩)
21~22時(終業帰宅中、帰宅後)
休日 21~22時
Facebookの場合
平日 7時(通勤時)
12時(お昼休憩)
21時(終業帰宅中、帰宅後)
休日 21~22時
Instagramの場合
平日 7~8時(通勤時)
12時(お昼休憩)
21~22時(終業帰宅中、帰宅後)
休日 21~22時
たとえばツイッターはお昼の11時〜13時、夜の20時〜23時にユーザーの反応が良いというデータがあります。またフェイスブックに関しても「出社前」や「帰宅後」に反応率が高まるなど、ある程度ひとの動きに合わせた投稿を心がけることが重要です。
また、オウンドメディアの魅力をSNSで拡散するには、ただアカウントから情報を発信するだけでなく、配信するコンテンツやターゲットなどを工夫して、戦略的にSNSマーケティングを実施することが重要です。
「バズらせて注目させよう!」と話題性ばかりを重視しすぎると、企業が伝えたい情報が伝わらないケースもあります。SNSマーケティングを実施する際は、「正しい情報を精査し届けること」を前提として取り組むことが必要です。
ユーザーに有益かつ魅力的な情報を発信し続けることで、自社に興味を持つユーザーが増えて、最終的にはファンになってもらえるようになります。「バズったから成功」という考え方ではなく、継続的な関係構築でファン化やエンゲージメントの向上を目指すことで、収益向上につながるでしょう。
3大SNSの特徴とターゲット傾向
SNSにはさまざまな種類があります。利用するSNSによって特徴が異なるため、ターゲットやマーケティング施策に合わせて選ぶことが重要です。
信頼性が高くビジネス層向け情報発信に最適なFacebook
世界で最も多いユーザー数を誇るフェイスブック。このフェイスブックの一番の特徴としては、実名登録を基本としている点。そのため、医療系や学習塾、入会ハードルの高いゴルフ場や迷いから入る結婚相談所など、信用第一の業種に向いています。
ターゲットとしては30代〜50代のある程度地位がある年代が利用していることが挙げられます。また逆にほかのSNSと比べると10代の利用率が低いことも抑えておきたいポイントです。
見て終わるほかのSNSと違いユーザーに読む習慣があるフェイスブックは、オウンドメディアの流入に向いているといえるでしょう。日本の月間利用ユーザー数は2,600万人。(※2017年9月~2019年4月時点)
ウケる話題で若年層にリアルでタイム発信できるTwitter
ツイッターの特徴として、注目すべきはその拡散性の高さ。気軽に自分の意思や意見を主張でき、ツイッターのシェア機能であるリツイートは、他社のシェア機能よりもすばやく情報共有がなされる傾向にあります。匿名性が高いため、ゲームやアニメ関連、バンドなど音楽活動や占いといったエンタメの業種の発信に向いているといえます。また、メインユーザーが10〜40代と幅広く、投稿にユーモアが求められるのもポイントのひとつ。ツイッターは拡散性の高さからオウンドメディアへの流入には向いているといえるでしょう。日本の月間利用ユーザー数は4,500万人。(※2016年9月~2017年10月時点)
ビジュアル意識が高い女性層にアピールするならInstagram
インスタグラムの一番の特徴といえば、「インスタ映え」の由縁でもある画像や動画といった視覚的内容が投稿の中心である点です。インスタグラムはもともと若年層の利用率が高かったSNSですが、近年では10代から40代にも利用が拡大しており、男性利用率も43%(参考:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破)と性別を問わずビジュアル意識の高いユーザーに人気です。
若年層においてはインスタグラムを検索エンジンの代わりに使用するなど、ビジュアルを情報収集の場として活用されている背景も。そのため「インスタ映え」のプロであるインスタグラマーと呼ばれるインフルエンサー(※)の数も多く存在します。「インスタ映え」の写真が撮れる業界、コスメやファッションはもちろんのこと、飲食業界や旅行業界、ほかにも住宅リフォーム業界など見た目で訴求できる業種の発信に向いています。
そしてもうひとつの特徴として、画像から直接流入が可能なショッピング機能など、さまざまな広告運営ができることが挙げられます。ただの広告運用ではなく、フェイスブック社の子会社であるインスタグラムだからこそ、フェイスブック社のデータをもとにターゲティング広告を打ち出せるのも大きな強みです。
日本でいう一般的な記事を投稿するオウンドメディアへの流入としては、一緒に投稿されるアイキャッチの画像に左右されるでしょう。逆に、ビジュアル重視の運営であれば向いているといえます。日本の月間利用ユーザー数は3,300万人。(※2018年11月~2019年3月時点)
※インフルエンサー・・・個人の情報発信において、世間に大きな影響を与える人
PV数を増やすためのSNS運用方法とは
自社に適したSNSが決まったら、どのようにオウンドメディアに誘導させるか、具体的な施策を検討しましょう。ターゲットや目的に応じてコンテンツを検討するとともに、メディアによってアプローチ方法を変えることも重要です。
自社のSNSアカウントも育てていこう
まずは自社のSNSアカウントを作成し、フォロワー数を増やす必要があります。このとき、オウンドメディアで配信したコンテンツを同じようにSNSに流すだけでは効果は得られません。フォロワーを増やすコツとしては、大きくいうと以下の2点です。
・一貫性のある投稿を心がけること(ブランディング)
・ユーザーの興味を引く内容にして投稿すること
ひとつめはブランディングにつながる投稿の一貫性です。一貫性のある投稿を心がけることで、自社アカウントに人間でいうところの「個性」が生まれます。その個性を知ってもらい、受け入れてもらうことで徐々にフォローや友達登録につながります。フォロワーや友達登録などが増え始めた時点で、すでに自社のブランディングにもつながっていることが多いでしょう。
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つぎに、オウンドメディアで配信した情報はSNSのターゲットに応じて内容や見出し等を工夫する必要があります。たとえばフェイスブックの場合は投稿にもきちんとした内容を書いておく、ツイッターの場合は読ませるのではなく見てわかる端的な内容でまとめる、インスタグラムの場合にはビジュアル訴求のための素材を用意する、といった具合です。
拡散重視の場合は、投稿内容を工夫して拡散力の高いツイッターを利用するなど、そのときどき、もしくは自社の目的によってSNSツールを使い分けていくことが重要です。SNSの特徴にあったコンテンツを配信することで「いいね」や「シェア」「リツイート」などの反応を得やすくなります。
反応があったユーザーに対してコメントを返信する、ユーザー参加型のキャンペーンを実施するなど、フォロワーとコミュニケーションを取る施策も有効です。投稿したあとは、どれくらいの反応があったか、フォロワーが何人増えたかなどを分析して、今後のコンテンツ制作や改善につなげましょう。
SNS投稿の最適な更新頻度とは
SNSの投稿頻度は、少なすぎればアクティブではないアカウントと思われてしまい、多すぎれば面倒だと感じられる可能性があります。そのため、適切な頻度で更新し続けるのがポイントです。
各SNSの1日あたりのおすすめ更新頻度は、以下のようになります。
媒体 | 投稿推奨頻度 | 各SNSごとの特徴 |
---|---|---|
一番更新頻度が多いTwitter | 8回~(できるだけ頻繁に更新する)/日 | ツイッターはリアルタイムで流れるSNSのため、更新頻度は多い方が吉。定期的に更新することで、注目を集めることが必要です。可能であれば1時間に1回以上更新して、自社アカウントを育てましょう。 |
Facebookは始業前、お昼どき、夜を目安に | 2回/日 | フェイスブックでは、ひとの生活リズムに合わせた更新がおすすめです。ユーザーがもっとも活発になる就業前やランチどき、終業後の夜を目安に投稿しましょう。 |
一貫性が重要なInstagram | 3回/日 | インスタグラムの投稿で重要なのは、量よりそのアカウントの一貫性です。どのSNSよりも自社のブランディングが大切になってきます。画像は共有性が高く、頻繁に投稿が可能であれば1日3回ほどを目安に発信するのがよいでしょう。 |
また、一般的に投稿頻度が高くなるにつれて反応率が下がる傾向があります。ユーザーの反応率をチェックしながら、もっとも反応されやすい時間帯や曜日、回数などを分析しましょう。
インフルエンサーや広告出稿などを検討する
自社のSNSアカウントからの配信だけではフォロワーを獲得できない、オウンドメディアの流入数が増えないといった場合は、インフルエンサーへの依頼も検討してみましょう。
すでに多数のフォロワーを持つインフルエンサーに、「1投稿〇〇円」という形式で自社の魅力や商材について紹介してもらうことで、認知を拡大させることができます。
また、SNSに広告を出稿するのもひとつの手段です。SNSによって配信できる内容や設定が異なるため、ここでもターゲットが利用している媒体を選ぶ必要があります。
自社が厳しいときはプロに代行依頼も検討しよう
SNSのアカウント運用は、企業が手軽にできるマーケティング施策です。しかし、SNSを通じてオウンドメディアの集客につなげるには、ターゲットや目的に応じた媒体選びや、読み応えや興味を引くようなコンテンツ制作が欠かせません。配信回数やタイミング、コンテンツの内容などについては、日々の運用で分析しながら改善していくことも重要です。
自社のみで対応が難しい場合は、プロの代行会社への依頼も検討しましょう。SNS運用を代行することで、自社のリソース確保はもとより、効果的なコンテンツ作成や更新が可能になります。適切な分析を行うことにより、オウンドメディアの集客を増やし、ファン化につなげましょう。
SNS運用をお考えの方は、こちらの記事もご覧ください。
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オウンドメディアへの「導火線」としてSNSを有効に活用
オウンドメディアの集客にSNSを活用するためには、ターゲットや目的に合ったSNS施策を検討し、効果を検証しながら戦略的に進めていくことが重要です。
自社のターゲットとなるペルソナ(人物像)を明確化したうえで、親和性の高いSNSを選定する必要があります。SEOやSNS運用について知識やノウハウを持つ人材を確保できない場合は、外部への依頼も視野に入れるとよいでしょう。
また、SNS上で情報を配信して終わりではなく、情報を都度アップデートする、記事リンクを追加するなど、定期的にブラッシュアップしていくことも必要です。
シスコムでは、オウンドメディアの集客に役立つSNS運用をサポートしています。「SNSの効果的な活用方法が分からない」「フォロワーやリツイートが増えない」とお悩みの担当者さまに向けて、無料相談も行っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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この記事のまとめ
- オウンドメディアをSNSで拡散させるには、ユーザーに合わせた時間帯を狙う
- SNSサービスはマーケティング施策に合った特徴・ターゲットに合わせて選択
- ターゲットやメディアに応じてコンテンツを検討し、アプローチ方法を変えて効果検証